ドライブスルー葬儀から透けて見える日本人の葬儀事情

ドライブスルー葬儀というものが最近の話題になっています。

 

記帳や焼香をドライブスルーで車に乗ったまま済ませることができる話題のドライブスルー葬儀に、日本人の葬儀に対する意識、葬儀事情などが透けて見えます。

このドライブスルー葬儀を話のきっかけにして、日本人の葬儀について考えてみようと思います。

ドライブスルー

ドライブスルーというシステムは、もともとファーストフード店などで車から降りることなく商品を受け取れるシステムとして始まったものです。

 

1930年代に車社会と言われているアメリカで生まれました。

 

日本では1965年に東京都中央区の山本海苔店が初めて採用したと言われています。

その後、ファーストフード店を中心に日本全国に普及しました。

ドライブスルーを利用する人の本来の目的はなんなのか?

ドライブスルーは今やファーストフード店に限らず、年賀状引き受けドライブスルー、酒の受取りドライブスルー、銀行のATMのドライブスルー、クリーニングの受付/引き渡しのドライブスルー、調剤薬局での薬の受取りドライブスルーなどがあります。

 

これらのドライブスルーに共通する利用者の目的はなんでしょうか?

それは

 

さっさと用事を済ませて移動したい。

 

ということに尽きます。

 

そこに行く必要があるけれども、滞在する時間は最小限にしたい。

そのためにドライブスルーを利用するわけです。

ドライブスルー葬儀の目的は?

 

ドライブスルー葬儀1

(出典:ドライブスルー葬儀での焼香 朝日新聞デジタル2017年12月15日版)

 

2017年12月17日に、冠婚葬祭業のレクスト・アイの「上田南愛昇殿」がドライブスルー葬儀場として営業を開始すると報道がありました。

 

高齢者や身体の不自由な人らが葬儀に参列する負担を減らそう、というのが葬儀社公式のドライブスルー葬儀の目的に関する公式なアナウンスです。

ドライブスルー葬儀2

(出典:ドライブスルー葬儀での貴重風景 朝日新聞デジタル2017年12月15日版)

 

このニュースを聞いて色々なことを思い出しました。

その一つが『お坊さん便』。

お坊さんの手配をアマゾンで購入という形で済ますことができるシステムです。

お墓で御経を上げてもらうことをお寺に依頼するのではなく、アマゾン経由でお坊さんを直接手配してしまおうというものですね。

お寺に相談してもいくら払えば良いのかわからないため誰しも心配してしまうものですが、アマゾンでは価格がスッキリわかりますので安心してお願いすることができます。

見積書

また最近流行りで結構定着し始めたのが、葬儀の相見積もりを取ってくれるシステム。

葬儀を上げたい場所、葬儀の形式、参列者の人数、食事のレベルなどを示すと、数社の葬儀社の見積もりを取ってくれるというものです。

値段が事前にわかるし、少しでも安いところを選べるというのが、人気の秘密です。

 

今回のドライブスルー葬儀ですが、葬儀場ビジネスの一つの形として新しく提示された商品と見ることができます。

これに関しては、別にいいも悪いもありません。

使いたい人が使えばいいでしょう。

嫌だったら使わなければいいだけのことです。

 

しかしこのシステムを使うか使わないかの判断は実は結構難しいのではないかと思っています。

なんでドライブスルー葬儀を使うか使わないかの判断が難しいのか。

葬儀に関する問題点というのは、『実はどんな葬儀にしたらいいのか分からない!』というところにあるのではないかと思っています。

実はこの問題は昔からある問題なのです。

死んだ人には訳も分からず結構金がかかるもの

お葬式

今回のドライブスルー葬儀のニュースに接して、改めて日本人にとって葬儀とはなんなのかということを考えてみました。

 

まずはっきりしておきたいことは、

葬儀とは残された生きている人のための儀式である

ということなんです。

 

葬儀をする側の人たち(残された人たち)は葬儀は絶対に必要なものだという大前提に立っています。

そしてポイントなのは、何をすれば故人を弔うことができるのかということを、多くの人は自信をもって語ることができないということなんです。

 

その自信の無さはいつの時代にでもあります。

葬儀をビジネスとしている人たちは、そんな微妙な空気を読みつつ、形を柔軟に変えてどうにか葬儀自体を残そうを躍起になっています。

 

そもそも葬儀というビジネスに金をかける必要があるののでしょうか?

ちょっと考えて欲しいのです。

 

残された人たちは、世間体を気にして葬儀を挙げざるを得ないというのが本当のところです。

言い方を変えると、どんな葬式にするかを世間にいちいち説明をするのが面倒だから、金をかけて権威と専門家にお任せしておこうとしているのです。

形を捨て始めている結婚式と何が違うのか?

カップル

ここでちょっと結婚式について参考までに考えてみましょう。

 

結婚式は形を大きく変えてきていますね。

結婚式を挙げないというのもそれほど珍しくなくなってきています。

 

なんで結婚式は比較的自由にその形を変えられるのでしょうか?

 

答えは簡単です。

周囲がなんと言おうと、最後は本人たち2人で決められることだからです。

 

どころが葬式はどうでしょうか?

 

死んでしまった人がなんの希望も残さずに亡くなってしまった場合、家族が世間体を気にしながら、専門家のビジネスに乗せられて決めていくしかありません。

 

本来決めて欲しい人がいない、というのが結婚式と最も違うところなのです。

死ぬ前に希望をしっかりと伝えておこう!

家族がいる人は是非考えておいて欲しいのです。

自分が死んだら、家族だけで小さな葬儀をして欲しいのか、ドライブスルー葬儀をして少しでも多くの参列者を集めて欲しいのか、などの希望を伝えておきましょう。

同時に、それに必要な予算を準備しておくことは言うまでもありません。

自分が死んだ後に自分の葬儀をどのようにして欲しいのかを周囲の人たちに伝えておくことは、家族への最後の思いやりでもあります。

 

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