ビットコインの将来は暗い?違法ゆえ取引停止が妥当というノーベル学者

Block chain concept

ビットコインなどの暗号通貨は違法であるという意見を堂々と述べる経済学者、金融関係者は結構多いのが現実です。

その世界の権威がビットコインは違法だから即刻取引停止にすべきだ、などと言いだせば多くの人は当然心配になりますね。

私も心配になります。(笑)

 

多くの否定的な意見の中で、最大級に影響力が強そうなのがこの人の意見です。

 

ジョセフ・ユージン・スティグリッツ。
アメリカの経済学者、コロンビア大学教授。
1979年にジョン・ベーツ・クラーク賞、2001年にノーベル経済学賞を受賞。

 

このスティグリッツ教授が、Bloombergというサイトの動画で次のように述べています。

 

動画より書き起こし

インタビュアー:ビットコインは発展できるでしょうか?

スティグリッツ教授:政府の主要な役割の一つは通貨を作り出すことです。

そしてビットコインを成功に導いた唯一の理由は、法の抜け道となりうるということです。

また監視がないということです。

ビットコインは非合法にすべきです。

社会的に有用な機能を何も果たしていません。

今まで繰り返された歴史を振り返ってみて下さい。

これはただのバブルです。

既に何人かの評論家が指摘している通りですよ。

大勢を一喜一憂させます。

上がったり下がったりしますから。

しかし私が議論してきたのは、取引における交換媒介物に関してです。

紙幣を脱却して、デジタル経済の21世紀に移行してはどうかと言いたいのです。

(中略)

現在のビットコインの価値は今後のビットコインの期待の表れです。

ビットコインが使われるのは脱法行為のためだと政府がいえば、規制するかもしれない。

そうなれば暴落します。

ビデオでは、インタビュアーも教授も暗号通貨を全面否定するような雰囲気の中でやり取りをしているので、偏った意見なのだろうなとは思いました。

 

しかしそれにしても仰る内容が一方的で、相当な誤解を与えるものなので、少しコメントをしたいと思います。

 

あらかじめ言っておきますが、私は別に経済学者ではありませんので、専門的な意見を述べることはできません。

ただ一般人の感覚で、スティグリッツ教授のお話になるほどと思いつつも、違和感を覚える箇所が多々ありました。

ビットコインは法の抜け道か?

盗み見

このインタービューの内容だけでは、教授が何をもって法の抜け道と言っているのかは分かりません。

 

ただ、『ビットコインを成功に導いた唯一の理由は、法の抜け道となりうるということです。』という一文から察するに、恐らくは犯罪グループの闇取引、マネーロンダリングなどに利用されるということを指しているのではないかと思います。

 

確かに暗号通貨を使って、これらの犯罪行為を行うことは可能でしょう。

しかし闇取引、マネーロンダリングなどは、暗号通貨が登場する前から行われてきたことです。

現行通貨でもそのような犯罪行為を行うことは可能なわけです。

しかしだからと言って現行通貨それ自体が違法だと主張する経済学者はいないでしょう。

私も現行通貨が違法だとは思いません。

 

暗号通貨の登場によって、犯罪行為がより容易になるであろうという意見もチラホラ聞きます。

それに関しては確かにその通りかもしれません。

 

しかし、かつて現行通貨が電子取引されたことにより、一般取引が便利になるとともに、犯罪行為もやり易くなったような例は無視できないでしょう。

現行通貨の電子取引システムは違法という人はいないと思います。

ビットコインは監視がないから非合法とすべきなのか?

監視とは国などの公的機関の監視を指しているのでしょう。

ビットコインの発行/流通に、国が全く関与できないことを問題視しているのかもしれません。

そもそもビットコインに代表される暗号通貨と各国の中央銀行が発行する通貨を同じ土俵で論じることは無意味だと考えます。

 

おそらくこの辺りがビットコインに対する誤解の最も大きなものでしょう。

 

よく言われていることですが、ビットコインはお金ではなくて、金塊(ゴールド)に近いものです。

金に価値を認める人たちが金に価格をつけ、金の売買をしますが、ビットコインの取引も同様のものです。

 

金は装飾品に使われたり、電気部品に使われたりしますね。

特定の人や企業にとっては必需品でしょう。

 

かたやビットコインはどうでしょうか?

ビットコインは価値を流通させるためのツールという一種の商品です。

しかもそのツールに有限量という性質を持たせることで、金のような希少価値を持たせているのです。

ビットコインの希少性と機能に価値ありとした全世界の人たちが、それを売買するということに何の不思議があるのでしょう。

 

金の採掘や流通は国が管理するようなものではありません。

ビットコインも同じです。

ビットコインを通貨なのだと勘違いするところから、違法性を論じるような珍妙な意見が出てくるわけです。

ビットコインは社会的に有用な機能を何も果たしていないのか?

ビットコイン Bitcoinイラスト|2つに別れたビットコイン

これはちょっと言い過ぎかなと思いますが、でもまだまだ機能を果たしきれていないのは事実です。

 

じつは私はここに一番の問題というか、仮想通貨の近々の課題があると考えています。

 

ビットコインの機能すなわち存在価値は、インターネットを使って、非常に少額の手数料で全世界に価値を伝達することが可能であることです。

ひらめく女性

これは銀行口座などを持たないような人々も含めた全世界の人が、安価な手数料で簡単に価値を送受信できるのであって、これは世界経済にとっては非常に革命的なものです。

世界経済を変える可能性を持っているわけです。

 

しかし今のところビットコインはその価格が定まっていないために、皆の欲に雁字搦め(がんじがらめ)になってしまって、価値の送受信という最も重要な機能を発揮できずにいるわけです。

 

2017年はビットコインの日本円換算での価格が10倍以上になりました。

そんな状況では値上がり期待の投機が主流になってしまい、本来の働きができていません。

 

金(ゴールド)であれば、そのきらびやかで美しい姿を人の目に晒しているだけでも役割の一つを演じることができますが、ビットコインは経済的な価値流通ツールとして働かなければ、完璧に無価値です。

 

この件に関してスティグリッツ教授教授は

「社会的に有用な機能を何も果たしていません。」

と言っています。

 

ビットコインは全く新しいモノだけに適正価格というものがありません。

よってどこで値段が落ち着くかが見えていません。

ここが一番の問題であると思います。

 

下手をすると投機だけで終わってしまう可能性もあるからです。

そうするとビットコインなんてただの遊び、しかもかなり馬鹿らしい遊びになってしまうでしょう。

ビットコインはバブルを演じているのか?

バブル経済

ビットコインの取引価格はバブルを演じていると言われていますが、この指摘は全く意味をなしていません。

 

バブルとは適正価格に対してかけ離れた価格で取引が行われている現象を指しています。

 

そもそも適正価格なんてものがないビットコインが、バブル状態で取引されているなどと指摘したところで意味がありません。

 

戦後、トヨタ自動車の株価が爆発的に上昇した時に、狂気の沙汰、ありえない株価と言われましたが、結局登りつめた株価が適正価格ということになりました。

まとめ

アンドロイド

ビットコインが犯罪に使われるから非合法にすべきという意見は、寝ぼけた意見にすぎません。

しかし、ビットコインは装飾としてだけでも役割を果たせる金(ゴールド)のようなものではなく、また株券のように証文でもありません。

ビットコインは、それ自体が働くことによってしか価値を発揮できない商品であるにも関わらず、投機意識の強い人々によって価値を発揮する場を与えられず、単なるお遊びで終わってしまう危険性を持っていると言えるでしょう。

 

スティグリッツ教授が言うような違法だから暴落する、と言う意見は見当はずれです。

 

ビットコインが破綻するとしたら、それは自らの機能を果たせずに、よって何の価値も無いと皆が気が付いた時に起きると思います。

 

素質充分の超魅力的な俳優を映画会社が延々と奪い合って、映画デビューする前に年老いて死んでしまうような愚かなストーリーにならないように知恵を出し合うことが必要なのではないかと思います。

 

こちらもどうぞ!

BIT倶楽部

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

ぼろ儲けイメージ

ビットコインの資産は課税対象って本当ですか?

ミュージシャン

『お金2.0』資本主義を変革する新しい通貨と近未来を語る本

生命球

仮想通貨マイニングと自然エネルギー発電による生命球構想

板門店本会議場

崩壊寸前の北朝鮮と戦争なんて真っ平御免。板門店に行った時の異様さを思い出す…

節分

節分の鬼は何故豆ごときで退治されてしまうのか?

スズメバチ3

スズメバチ被害に遭わないために知っておきたい5つの対策