崩壊寸前の北朝鮮と戦争なんて真っ平御免。板門店に行った時の異様さを思い出す…

板門店本会議場

北朝鮮のミサイルのニュースが世界を騒がせています。

なんとも人騒がせな国です。

 

東京で暮らしていても、何となく不安、何となく重苦しい空気を感じないではいられません。

 

20年ほど前に、たまたま友人と韓国に遊びに行ったことがあります。

その時に『板門店ツアー』に参加したのですが、ミサイルのニュースを聞くたびに、その時のことを思い出します。

 

焼肉を食べ、南大門市場でショッピングをして、夜はカジノで遊び、仁川まで電車で行ったりして、初めての海外旅行の割には楽しめました。

 

旅行計画は結構過密でしたが、そんな計画の中1日ぽっかりと自由時間を設けました。

現地で予定を決めようと思っていたのです。

そうは言っても全く予定が無かったわけではなく、できれば『板門店ツアー』を組み込みたいと考えていました。

 

この頃から物事の本質は端っこにあると思っていました。

韓国を知ろうと思えば韓国の端っこ、国境線を見てくるのが手っ取り早いと考えていたわけです。

 

ソウル市内の日常に目を奪われるだけではなく、そこに見え隠れする非日常の最大のものを国境線で見ることができました。

 

今にして思えば、私は韓国をタウンウォークしてきたわけですね。

板門店ツアーを予約

当時、『板門店ツアー』は予約制だったのですが、日本国内では予約ができませんでした。

 

韓国内の旅行社やホテルで直接申し込むしかなく、実際に予約が取れるか否かは行ってみないとわからないものでした。

ですので、その日は予約が取れれば板門店に行き、予約が取れなければ別のことをしようと考えていました。

 

韓国のホテルに到着して真っ先に確認したのが、このツアーの予約を受け付けているかどうかでした。

幸い私が宿泊したホテルのロビーには『板門店ツアー』のパンフレットが置かれており、さっそくホテルで申し込みをしました。

 

予約自体は非常に簡単なものでした。

ツアー時の注意事項を書いた紙を渡され、1つ1つ説明を受けました。

なんせ昔のことのため注意事項全てを覚えていませんが、かなり印象的だったのでその内のいくつかを記憶頼りではありますがご紹介します。

 

板門店ツアー注意事項

  • ジーンズ、スニーカー使用禁止
  • 国境を越えるようなそぶりを見せてはいけない
  • 会議場内では国境を越えることは可能であるが、守衛役兵士の目を見たり、話しかけてはならない

 

シーンズ、スニーカー禁止の意味がわからないので受付の人にその意味を尋ねましたが、その人も理由はわからないようでした。

 

その時、私は革製のトレッキングシューズのようなものを履いていました。

それなら問題ないでしょうというのが受付の人の答えでした。
(後で知ったことですが、アメリカを象徴するような服装は基本的に禁止されており、サンダル、Tシャツ、ミニスカートといったものもダメなようです。)

 

国境を越えるようなそぶりを見せてはいけないとはどうすればいいのか?

これも一応尋ねました。

これは比較的分かり易く説明してくれました。

走らない、一人で団体から離れて国境線に近づかない、というものでした。

 

これは守れそうです。

 

かつて板門店で国境線を突破するという事件があったようです。

ソ連人大学生が後ずさりしながら国境線を越え、この大学生を追った北側の兵士が国境線を越え、これをきっかけに大乱闘が起きてしまったのです。
(ソ連大学生越境事件)

 

ポプラ事件という有名な乱闘事件もありました。

南側でポプラの樹の剪定作業中に、南北間で剪定作業の中止を巡っていざこざが起こりました。

剪定作業に使われていたツルハシ、斧、ノコギリで振りかざした乱闘となり、数名が亡くなっています。

 

この地帯はDMZと言って、軍事境界線を挟んだ南北それぞれ2kmには武器が持込めません。

よってポプラ事件では発砲には至りませんでしたが、ツルハシ、斧、ノコギリで切りつけ合うという凄惨な乱闘事件になってしまったのです。

 

守衛役兵士の目を見てはならないという注意事項は挑発につながるような行動禁止という意味です。

目を見てはならない、話しかけてはいけない、ピースサイン/ファックサイン禁止など、要は兵士とのコミュニケーションを取るなというものです。

 

板門店ツアーの申し込みでは最後に誓約書を書かされます。

ツアー中の事故に巻き込まれても一切の責任を政府にも旅行者にも求めないというものです。

 

行く前からこんなに緊張したツアーは初めてです。

ツアー当日はやはり緊張しました…

板門店本会議場

(出典:ウィキペディア 板門店)

 

ソウルからバスで板門店に向かいます。

 

DMZの手前でバスが止められ、おそらく米軍の兵士だと思いますが、一人一人のパスポートをチェックします。

 

バスを降りて、ガイドの後をついてしばらく歩くと、7棟ほどの会議場が見えてきます。

テレビでよく見るブルーのプレハブ小屋のようなものです。

板門店の兵士

(出典:ウィキペディア 板門店)

 

国境をまたいで建てられており、そのうちの1棟には中に入って見学ができます。

北と南の兵士がいかつい顔で警備に当たっています。

とてもピースサインを送るような雰囲気ではないんですけどね。(笑)

板門店内の憲兵

(出典:ウィキペディア 板門店)

 

敷地内には展望台のような建物があって、その上から北を眺めることができます。

 

北には、荒地のようなところにニョキニョキとビルが何棟か建っていました。

10階建くらいでしたでしょうか?

実に不自然なビルで、窓ばかりがこちらを向いています。

 

私がそれらを眺めている時に妙な光景を目にしました。

夕方にはまだ時間があったと思いますが、それらのビルの窓に明かりが灯ったのです。

数棟の何十個とある窓に『同時に』明かりがつきました。

どう考えても変でしょ。(笑)

 

ガイドの話では、北の生活が豊かであることを宣伝するための北側のプロバガンダの一環であるとのことでした。

 

一通りの見学を終えるとキャンプ内の食堂で食事をして、お土産物を買って帰りました。

食事は兵士と同じメニューであると説明を受けました。

結構なボリュームでしたね。

 

それにしても疲れるツアーでした。

でもその時の観光旅行で一番印象に残る、有意義なものでした。

今思うこと

国家間の緊張は現場に近づけば近づくほど増大します。

大元の国家が緊張状態を高めれば、現場は恐ろしく緊張して行くでしょう。

 

そもそもほんのちょっとしたことで紛争は始まります。

冷静にならなければと自制を強いられる兵士たちを気遣うばかりです。

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