国分寺の再開発はツインタワーだけで終わらない!再開発の切り札とは?

武蔵国分寺跡の樹

国分寺は人気の中央線沿線に位置しながら、いまひとつパッとしませんね。^^

小汚かった北口(失礼!)はツインタワーの建設でキレイになりますが、それで国分寺が人気の街に変身するのでしょうか?

答えはノーです。

 

北口はピカピカになるでしょうが、ちょっと歩けば今までどおりのグチャグチャした街が広がっているだけです。

もしツインタワーだけの再開発構想であれば、玄関先だけ整えたハリボテ街づくりと言われしまうでしょう。

北口は変身しても、国分寺の街が魅力的に変身するための大きな課題は残ったままです。

 

この記事では、どうすれば国分寺が本当の意味で再開発を遂げて、国分寺らしい魅力的な街になっていけるのか、について考えていきます。

国分寺は第2の立川になってしまうのか?

立川駅前今のままでは、国分寺の行き着く先は第2の立川といったところでしょう。

立川くらいに賑わってくれれば、それで十分にOKという人もいるかもしれませんね。

 

でも、立川には立川の発展の仕方があるのであって、国分寺には国分寺なりの発展の仕方があるはずです。

要するに今まで何となくパッとしなかった国分寺が、このツインタワーだけでパッと魅力的で、国分寺らしい街になる事はないよね?というお節介な心配をしているのです。

じつは国分寺は夢の多い街

国分寺は多角的な魅力に富んだ奥行きのある街に発展する素質を持っている、と私は考えています。

 

奥行きのある街ってどんな街でしょうか?

 

それは行くたびに素敵な発見のある、変化と多様性に富んだ街だと思います。

 

胡桃堂珈琲10そのためには新たな資本と多彩(多才)な人的パワーを集めることが必要不可欠です。

要は、この国分寺で商売をしてみたい、何らかの活動をしてみたいという夢を多くの人に抱いてもらう必要があります。

 

国分寺はそんな夢を抱かせるいくつかの『切り札』をもともと持っています。

 

その『切り札』とは何なのか?

実はそれらは今まで国分寺の発展を妨げてきた3つの特徴でもあるのです。

 

ここでは3つの切り札と、それらを最大限に活かすためのプラスαの要件についてお話しします。

切り札1 土地活用の足かせとなっている段差の活用

国分寺には東西に走る国分寺崖線という『崖』があります。
結構な勾配があり道を通すのも容易ではないでしょう。

 

この崖は生活を分断する境界線になっていて、崖の上と下では街の雰囲気がガラリと変わります。

 

しかしこれはある意味、とても素敵な環境なんです。

 

崖の上と崖の下、そして崖の途中という特徴を活かすことができれば、じつに変化に富んだ街づくりが可能なのです。

崖の途中は道を整備したり、大きな建物が建てたりするのが困難なのは事実でしょう。
しかしそんな不便さを活かして街を作って、それを魅了にしているところは日本にもいくつかあります。

 

例えば、京都の清水寺周辺。

三年坂には昔からの店が並んでおり、どの店もとっても個性的で魅力的です。

店は小さいですけどね。

 

長崎。

ここも有名な坂の町です。

老人が暮らすには苦労の多い町ですが、坂を活かした街づくりの歴史をひしひしと感じます。
坂の途中からは遠くを見渡すことができ、この遠望が利くことをこの近辺のお店は上手に活かしています。

 

東京神楽坂界隈。

ここはメイン通りも賑わっていますが、この街の魅力はメインからちょっと離れた裏道にあります。

隠れ家的な魅力を持つオシャレなお店が沢山あります。

 

坂の町が坂を活かせなければ簡単に廃れてしまう可能性がありますが、逆に坂を活用できればとても特徴的で、魅力のある街を作ることが可能なのです。

このような街づくりは平らな街ではやりようのないことです。

 

国分寺にも断崖を上手に有効に活かした施設が1つだけあります。

殿ヶ谷戸庭園3殿ヶ谷戸庭園です。

旧岩崎邸庭園なのですが、崖の段差と崖から湧き出る水を使って、小さな滝と池を作っています。

また緑が豊かで、小さいながらも不思議と奥行きを感じるデザインになっています。

さらに遠景を楽しむことのできる素晴らしい庭園です。

 

まったく、この庭園は国分寺崖線の特長をよく見抜いて作られています。

 

このような崖の使い方は国分寺の街づくりにも大いに参考になることでしょう。

切り札2 整備の行き届かない道路の活用

国分寺の道路国分寺市内を車で走るとつくづく思うことがあります。

「走りづらい…車で来たくない…」

ドライバー感覚で言うと、国分寺の道は狭く、曲がりくねっていて、見通しが悪く最悪です。

当然ですが、歩行者や自転車にとっても危険な道路環境でしょう。

 

どうしてここまで野放図に道路を作ってしまったのでしょうか?

これは今の市政にばかり責任を押し付けるわけにはいかないかもしれません。

 

アリの巣のような道路ができてしまった原因は、地形に加えて、この街の歴史の古さと長い間に管理者不在のまま道路が自然発生的に作られたことにあるだろうと思います。

 

これらの使いづらい道をどうしたら良いのでしょうか?

今更、この狭くて不便な道をきれいに整備するのは現実的ではありません。
むしろ今のままで利用することを考える方がいいでしょう。

 

例えば、狭い道に隠れ家的で魅力的なお店を誘致するのです。

いっそのことある地域を自動車進入禁止にして、商業地として発展させ、神楽坂のような、あるいは原宿のような魅力的な街を目指してみたいものです。

切り札3 武蔵国分寺跡という『空き地』の活用

国分尼寺切り札の最後に、国分寺ならではの特徴について考えます。

 

国分寺という名前は他でもない武蔵国分寺から来ています。

 

奈良時代に建てられた国分寺が、この街にあったのだということを知らない人はいないでしょう。

と思っていましたが、実は知らない人がいたりするから驚きでもあります。

 

これは国分寺市の怠慢だと思います。

 

武蔵国分寺は本来であれば、国分寺市の最大の観光資源のはずです。
が、今の武蔵国分寺跡はただの空き地に過ぎません。(苦笑)

ちょっと言い過ぎですか?
(にしこくんは頑張ってくれていますけどね。)

 

その『空き地』には有志により若干の整備がされていますが、事実上の廃墟です。

 

これを活かすことが国分寺再開発の3番目で最大の切り札であると思います。

国分寺を最も国分寺らしくできる最適なものでしょう。

 

聖武天皇は国家の安寧と発展を願って各国に国分寺を建設しました。
改めてこの素晴らしい資産を『再利用』してみるのは面白いことであると思います。

回遊性のある街づくり

国分寺の再開発のための3つの切り札を説明してきました。

 

結局のところ、ツインタワーは国分寺駅北口の再開発でしかありません。

それはそれでいいでしょう。

 

しかし下手をすると、国分寺を訪れる人が駅とツインタワーだけに立ち寄って、そのまま帰ってしまうことになりまねません。

それでは駅とツインタワーの商業施設は儲かるかもしれませんが、国分寺という街全体が魅力的に発展するのは難しい。

 

そこで考えたいのが、点の発展ではなく、面の発展ということなのです。

 

街を一点から発展させるのは、それはそれでアリですが、どうしても奥行き感のない街になってしまう嫌いがあります。

 

立川はそのような状況に陥っています。

駅周辺は賑やかで楽しい街ですが、10分も歩けば裏寂しい街並みが広がっています。

あの状況は駅に大型商業施設を集中させてしまった弊害なのです。

夏休み

その一方で上手に街の開発を進めてきたのが吉祥寺です。

開発の決め手は、回遊性の確保にあります。

 

かつて、大きなスーパーマーケットが進出すると、地元の小型店舗が廃(すた)れてしまうということが、日本の各地でよく発生していました。

 

ですから、近所に大型店舗が進出するという話しが出ると、古くからある商店街の店主たちが大反対して、署名活動を始めたりしていたのです。

 

消費者にとっては魅力のない古い商店街より、大型店舗の方が嬉しいから、そんな署名活動には参加しません。

 

結局、商店街の店主たちの反対を押しきって大型店舗が進出して、古い商店街は案の定廃れてしまう、という予想通りの悲しい連鎖が起きてしまっていたのです。

 

しかし複数の大型店舗で回遊性を持たせ、大型店舗の間に、魅力的な小型店舗が来訪者を楽しませようという発想があれば、街は大きく変わります。

 

スタバ京王吉祥寺それを上手に実現したのが、吉祥寺なんですね。

 

大型の商業施設を駅前に集中させず、東西南北の4箇所に分散。

4箇所の施設は、今は各施設でヨドバシカメラ、コピス、東急百貨店、丸井が営業しています。

 

4箇所の大型商業施設の間には、小型商業施設が発達し、深みがある立体的な街づくりに成功しています。

 

訪問者をこれら4箇所の大型商業施設を回遊しつつ、その間にある小さいけれども魅力的なお店にも立ち寄り、ショッピングや町歩きを楽しんでいます。

 

吉祥寺の街づくりは大いに参考にしたいところです。

 

国分寺駅だけではなく、大型商業施設を数箇所に分散させ、回遊性を持たせるための大型商業施設を、地形と道を考えながら配置することを考えたいところです。

吉祥寺よりはるかに複雑な地形、そして道を活かした、よりステキな街が実現するのも夢ではないと思います。

 

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 この記事へのコメント

  1. […] 国分寺の再開発はツインタワーで終わらない!再開発の切り札とは? | タウンウォーカー より: 2017年9月15日 1:57 PM […]

  2. […] 、回遊性を高めることが効率的ですよ、という話を別の記事でしました。 […]

  3. […] 国分寺の再開発はツインタワーだけで終わらない!再開発の切り札とは? […]

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