国分寺市の観光/デートといえば、遺跡巡りと美味しいランチでしょ。

あぶみ瓦文様

知り合いが遊びに来た時にちょっと観光したり、彼や彼女とデートを楽しんだりと国分寺には結構洒落たスポットがあります。

 

洒落たというのは語弊があるかもしれませんね。(笑)

 

国分寺市での観光やデートに華々しくて、きらびやかなものをソモソモ求めてはいけません。

でも国分寺には噛みしめれば味が出る良さがあるんです。

 

国分寺ならではの観光やデートを楽しみたいのなら、ここはひとつ派手さは捨てて、地味にそして深くタウンウォークしましょう!

国分寺は地層のように歴史を織りなす街

どんな街もその街なりの歴史はあるものです。

しかし多くは『発掘』されずに人の目に触れなかったり、発掘されても大して面白くなかいと、忘却され、あげくに何もなかったことにされています。

しかし国分寺は違います。

国分寺の歴史を育んだ断崖

武蔵野台地国分寺の歴史を楽しむ上で重要なポイントはその地形にあります。

都心から北西部にかけて武蔵野丘陵という広い丘が広がっています。
北は荒川、南は多摩川に挟まれたエリアが台地になっているんですね。

 

面白いのはその台地の『はじっこ』にあります。

台地のはじっこにあるも、それは『崖』です。

そして崖に付き物なのが、そう、湧き水です。

 

山の麓には多くの湧水地があってその周りには多くの生き物が集まったように、崖っぷちの湧水地にも生き物や人が集まり小さな村が自然発生しました。

 

武蔵野丘陵の南端に、国分寺崖線という名前のついた崖があって、その崖から溢れ出る水が人々を集め、豊かにしてきました。
これが国分寺の歴史の土台となったのです。

国分寺市一帯が歴史に登場するのは奈良時代から

真姿の池から流れる小川奈良時代から平安時代にかけて、日本列島は60余国(行政区分)に分けられ国府がつくられました。

国分寺市は武蔵国に属しており、国庁は現在の府中市内(今の大國魂神社を含む一帯)にありました。

 

741年 時の聖武天皇は各国に国分寺建立の詔を発布しました。
国ごとに国分寺、国分尼寺を建てなさいという命令を出したのです。

その命を受けた武蔵国の国司が選んだ国分寺建立地が、国分寺崖線の南、湧水で潤う緑豊かな地だったのです。

 

この一帯の中でも最も美しいところであったと思います。

武蔵国分寺跡は少しの知識と豊かな想像力があれば楽しめる観光スポット!

国分寺鐘楼跡武蔵国分寺跡は敷地と礎石くらいしか残っていない遺構です。

上の写真は鐘楼跡の礎石です。
表面が赤く変色していて建物が火災で焼け落ちたことを示しています。

周囲からは多くの瓦等が出土しており、鐘楼は焼けて崩れ落ち、そのままに放置されたものと推測されています。
無残な話ですね。

鎌倉時代の分倍河原の戦い(1333年)で焼けたのだと言われています。

 

私が初めて国分寺跡を訪れたときふっと思い出したのはタイのアユタヤです。

 

アユタヤの場合は建物が石やレンガで造られていましたし時代がもっと若いので、建造物の形が残っていますが、武蔵国分寺跡は比べられないほど何もない状態です。

武蔵国分寺の遺構はアユタヤ遺跡よりもさらに1000年ほども遡るものですから、仕方がないかもしれません。

立派な木の根

武蔵国分寺跡の敷地中央に立派な木が二本隆々と立っています。

根を大きく地面に広げ、仏頭を抱え込んだあのアユタヤの木を思い出させるのです。

 

それにしても武蔵国分寺跡のあの木の樹齢はどれほどのものなのでしょうか?

武蔵国分寺跡への道、お鷹の道を楽しもう!

国分寺の観光、デートをするのであれば、ぜひ武蔵国分寺跡を訪れていただきたいのですが、自動車などは使わず、国分寺駅から歩いて行くことを強くお勧めします。

 

そうすれば国分寺崖線の段差を体感できますし、有名なお鷹の道を散策し、真姿の池湧水群で湧き水を汲み、湧水珈琲を楽しみつつ、武蔵国分寺跡を訪れることができます。

JR国分寺駅から不動明王

グーグルマップ利用

 

JR国分寺駅の南口を出て、殿ヶ谷戸庭園の西側の道を行くと急坂を下ります。

実はこれが国分寺崖線の段差なのです。
結構きつい坂です。

坂を下ってしばらく行くと、野川の不動明王と庚申塚にたどり着きます。

野川の不動明王と庚申塚

グーグルストリートビューより

 

ここがお鷹の道の入り口にあたります。
湧水を集めた小川が野川に合流する地点なのです。

お鷹の道周辺は国分寺の道路事情を象徴する場所

国分寺崖線から溢れ出た水は小川となり野川に合流して東に流れて行きます。

 

江戸時代、将軍家はこの辺りで鷹狩りをしました。
鷹はこの自然豊かなところに集まったでしょうし、将軍も鷹狩の合間に小川近辺を散策されたりしたことでしょう。

 

そしていつの間にか、小川沿いの小道をお鷹の道と呼ぶようになったのです。

 

小川は今でも流れていますし、お鷹の道も整備されて残っています。

国分寺の道1

しかしここを訪れるには1つ問題があります。
道路が自由奔放、好き放題、混沌、無秩序、要はぐちゃぐちゃなのです。

保存整備されたお鷹の道に行くまでにこのぐちゃぐちゃの道を辿っていかなければなりません。

国分寺の道3

「この方向でいいのだろうか?」

国分寺の道2

こんな不安になりながら歩いて行くと、その不安がピークになる辺りでちっちゃな道標が登場してくれます。

 

お鷹の道表示板

そしてやっと『お鷹の道遊歩道』という案内板にたどり着きます。

自然豊なお鷹の道遊歩道

昔に近い形で小川が整備されていて、注意深く観察すれば色々な動植物を見ることができます。

お鷹も道の小さな花 お鷹の道の百合

これらの写真は8月に撮影されたものです。

百合の花、トンボ、蝶などが生息しています。

湧水の様を目撃できる!真姿の池湧水群

真姿の池湧水群掲示板しばらくお鷹の道を楽しみながら行くと『真姿の池湧水群』という案内板に出くわします。

 

しばしお鷹の道を離れて真姿の池を見に行ってみましょう。

真姿の池から流れる小川

途中、近所の農家が野菜を売っていたりします。
安くて美味しいですので買ってみてはいかがでしょう。

真姿の池

真姿の池はまさに国分寺崖線から水が湧き出ている様を見ることができます。
小さな池の表面を注意深く見てみましょう。
こんこんの美しい水が湧き出ています。

 

この水は持ち帰って飲むことができますが、安全のため一旦沸騰させてお茶や珈琲を淹れて楽しむことをお勧めします。

 

美味しい蕎麦、こくベジ、湧水珈琲などを楽しむのも良し

お鷹の道沿いにはいくつかのお食事処が点在しています。

国分寺には美味しいランチを食べさせてくれるお店はたくさんあります。

でもせっかくお鷹の道を歩き、遺跡をめぐるなら、それにふさわしいところでランチを楽しみましょう。

 

今回は『史跡の駅おたカフェ』をご紹介します。

湧水を利用した蕎麦、珈琲やこくベジと呼ばれる国分寺産の野菜を使った料理が特徴です。
どれも美味しいです。

こくベジが美味しい!史跡の駅おたカフェ 休憩、トイレ、お土産だけでもOK!

おたカフェ外観おたカフェは、休憩所、売店、食事、喫茶を兼ねた空間を提供してくれています。
トイレだけの利用も可能です。
これは助かりますね。

 

私もちょっと一服の感じで立ち寄りましたが、お腹も空いていたので食事をして行くことにしました。

おたカフェのスープカレー おたカフェの珈琲

今回いただいたのが、

 

  • 野菜と鶏肉のスープカレー(ご飯大盛り)
  • フェアトレード珈琲(湧水で淹れているとのこと)

 

スープカレー、辛すぎることもなくスパイシーで美味しかったです。
何よりこくベジがシャキシャキしていて本当に美味しいです。

珈琲は味がとにかくまろやかです。
湧水のおかげでしょうね。

水が美味しいというのは本当にありがたいことです。

ということで、今回のセットは絶対にオススメです。
食べてみてください。

 

おたカフェの店内に国分寺のイメージ図が飾られています。

確かにこんな雰囲気だったのだろうなと思わせる素敵な絵です。

おたカフェ内国分寺絵図

店内の様子はこんな感じです。
二階席から撮影しました。

おたカフェ店内

一階の売店、国分寺っぽいものがたくさん売られていて楽しいです。

そして私はこの売店で、あの有名なゆるキャラ『にしこくん』の出自を知ったのです。(遅い!)

にしこくんコースター

武蔵国分寺跡から出土されたあぶみ瓦をモチーフににしこくんはデザインされたんです。

にしこくんのユルさと厳かさ(おごそかさ)はここから来ているわけですね。

素晴らしいです!

 

こちらの売店では、『あぶみ瓦風にしこくん』のコースターが売られています。

2600円と高価なので手が出ませんでしたが。(笑)

 

お鷹の道、デートでも十分に使えますよ。

 

おたカフェを出てさらにお鷹の道を行けば、武蔵国分寺が見えてきます。

この武蔵国分寺の前に、武蔵国分寺跡があります。

武蔵国分寺跡周辺の無秩序な道は強圧的な支配力が及ばなかったことを物語る

話がちょっと逸れますが、国分寺市の道路事情はあまり良いとは言えません。(これはかなり控えめな言い方です…)

 

そもそも大和国の東大寺を総国分寺、法華寺を総国分尼寺として、全国の国分寺、国分尼寺の総本山と位置付けました。

要は東大寺、法華寺の写しを各国に作らせたわけです。

 

おおもとの東大寺の周囲も結構ユルイというかおおらかな作りでしたので、地方の国分寺などは伽藍はしっかり作るけど、周りはお好きなように使いなさいという感じだったのでしょう。

 

強権を発動して道路整備などはしなかったわけです。

そこまで予算がつけられなかったというのもあるでしょうね。

 

よって武蔵国分寺の周辺は、伸びやかに、自由に、好き放題にアリの巣穴のように道が拡散していきました。

特にここは国分寺崖線がありましたので、それがまた道を複雑にしてしまった原因の1つであろうかと思います。

 

この辺り近隣の街である小平市とはえらい違いです。

実はもうちょっと足を延ばすと国分尼寺がある

国分寺駅から武蔵国分寺跡まで来たのであれば、もうちょっと足を伸ばせば国分尼寺まで行けます。

国分寺建立の詔は国分寺と国分尼寺をセットで建立しなさいという命令なので、あなたの国分寺観光/デートも、国分寺跡と国分尼寺跡をセット訪問してコンプリートと言えるでしょう。

 

実は現在、国分寺と国分尼寺の間には直接の行き来を邪魔する存在があります。
JR武蔵野線です。

 

織姫と彦星の間に立ちはだかる天の川みたいな奴ですね。

 

これは当分なくなりませんので迂回しましょう。
北と南に迂回路がありますが、圧倒的に南側が近いです。

国分尼寺 国分尼寺礎石

国分尼寺は随分と発掘されていない部分が多いようですね。

たくさんの礎石と地下断面図などの展示物があります。

国分尼寺を経て西国分寺へ

国分尼寺を経て西国分寺へ(グーグルマップ利用)

 

帰りは同じ道を戻っても良いでしょうが、そのまま北上するのも良いでしょう。

 

国分尼寺跡の北側に、伝鎌倉街道という切り通しの道があります。

この道を通って住宅街を抜けて行けばJR西国分寺駅にたどり着きます。

 

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